いまち月のハコニワ

発達障害&卵巣嚢腫と生きるアラサーガールブログ

映画「蜜蜂と遠雷」感想 原作読んでても感動した

f:id:suikanoasobi:20191006182915j:image

 

こんにちは、いまちです。

 

観ました。蜜蜂と遠雷」。

 

原作を読んでいたので、もう絶対に観に行かなければと思っておりました。

 

(今回の感想、めっちゃうざいくらいに原作と比較してます。)

 

 

 

 

原作のエッセンスをぎゅっと濃縮した超良作(ネタバレなし感想)

 

いやあ、すごかった。

 

とりあえずその一言につきる。

 

原作の小説を読んでいるので、どうしても小説と比較してしまうのですが、それでもとても良かったです。

 

正直、あの上下巻の超大作をどうやって映画一本分にまとめるんだろう...まとまるんだろうか...と思っていたのですが。

 

見事にまとまっています。違和感なく安心して観られました。

 

もちろん映画一本分にまとめるにあたって、はしょっている部分はいっぱいありました。

 

が、どの部分をカットするか、物語の流れを不自然にしないように注意深く考慮されている感じがして、結果かなり上手くまとまっている感じがしました。

 

何より、作品の雰囲気が原作まんまなのがとっっっても良かった。

 

なんというか、作品全体が一曲の演奏を聴いているみたいで、映画を観たというより芸術的な何かを楽しんだあとのような余韻が残る。そんな作品です。

 

演奏シーンですが、前半はあまりなくて、中盤から後半にかけて詰まっている印象で、かなり聞き応え・見応えありました。

 

今回、4人の主要コンテスタントたちの演奏シーンに、本物の4人のピアニストがそれぞれ演奏を当てているらしいので、すごい気合いの入りようですよね!

 

もちろん演奏シーンだけでなく、物語部分もとても感動できます

 

全体的に超良作では?!と久々に感動いたしました。

 

栄伝亜夜の復活と、風間塵の再現度。(ネタバレあり感想)

 

ここから先は、ネタバレありの感想を書いていきますね。

 

原作を読んだ方でも、原作と映画の違いを知りたくない方はこちらでUターンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

原作との違いにやはり着目しちゃう

 

さて、上でも言いましたが、原作を読んでいると原作との細かな違いがどうしても気になりますよね〜。

 

でも、やはり映画一本分にまとめなきゃならないので仕方がないことですね。贅沢は言えない。

 

でも、その「まとめ方」が上手かったから、違和感の少ない作品に仕上がったのだと思います。

 

以下、映画としてまとめるために施されていると思った点。

 

  • 細かい登場人物を極力減らす(亜夜とマサルの恩師の綿貫先生がいない、亜夜の付き添いの奏がいない等)
  • 一次予選の演奏シーンほぼなし
  • 三次予選はカット
  • 説明が必要になる状況設定は極力なくす(風間塵が父親の知人の花屋に泊まっているシーンがない等)
  • ほぼ映画オリジナルキャラクターの指揮者・小野寺(鹿賀丈史)の存在

 

三次予選がばっさりカットされているのには一瞬面食らいましたけどね。

 

でも、予選一個分をカットしてでも、亜夜と塵が月明かりの下で演奏するシーンを作ったのはすごく良かった。最高に刺激的なシーンだよねあれは。

 

一番驚いたのは、本選の指揮者(鹿賀丈史)がめっちゃキャラ濃い人になってたことです。

 

原作、あんなキャラ濃い指揮者おらんかったからね?

 

でも、彼が登場したことによって、映画では後半の物語性が一気に加速した。

 

原作にはない、マサルがオケと上手く合わせられずに悩んだり、亜夜が翻弄されたりするシーンがプラスされましたね。

 

特にマサルは、原作では本当に悩むシーンなんてほぼないような完璧王子様だったけど、映画的にはもうちょっと苦しみを乗り越えるみたいな演出がほしかったんだろうね。

 

作品の主軸は、ほぼ栄伝亜夜の迷いと復活

 

作品全体の主軸を、ほとんど栄伝亜夜の葛藤からの復活劇に絞ったことも、映画としてまとめるためには大成功だったのではと。

 

原作では亜夜の初登場シーンに描かれていたショパンの「雨だれ」を、亜夜のテーマ曲のように作品を通して一貫して使われていたのも、素敵だった。

 

また、原作では(何でも原作と比べてすみません)一次予選の段階で、亜夜は覚醒して大演奏をするのですが、

 

映画では予選から本選に進むにつれ、だんだんと成長し、本選の最後の最後でようやく覚醒する。

 

原作通りではないけど、そっちの方がたしかに映画的には良い演出だったかもな、と感じました。

 

またこれを演じている松岡茉優がすげえ。

 

徐々に迷いを払っていく表情の変化などもすごいですが、

 

個人的に感動したのは演奏シーン

 

ラストの本選の演奏シーンは圧巻でした。

 

もちろん本当の演奏はピアニストの方がされているんでしょうが、覚醒した栄伝亜夜の目が醒めるような演奏を見ている気になります。

 

あの演奏シーンのためにもう一回映画観てもいいくらい。

 

松岡茉優〜すごいよ〜。

 

風間塵がすごい風間塵

 

日本語しっかりしゃべってって感じですね、すみません。

 

いや、本当に、風間塵役の俳優さんがすごい風間塵で、もうとにかく再現度がやばいんですって!

 

一緒に観に行った母親と二人して、「風間塵の子すごいね。もう小説のまんまだね」ってずっと言っていました。

 

もともと顔立ちが童顔な方ですが、無邪気な表情とか、ピアノに吸い付くように弾く姿とか、もう本当に風間塵。

 

メディアで取り上げられる時に出てくるのは、たいてい松岡茉優松坂桃李ですが、わたしは風間塵役の鈴鹿央士くんにもっとスポットを当ててほしい!

 

エンドロールで(新人)って書いてありましたけど、広瀬すずにスカウトされてデビューしたという変わった経歴の持ち主なんですね。

 

鈴鹿くんの今後の活躍に期待。

 

まとめ

 

久々に芸術系の良作を観ました。

 

この映画、終わり方まで原作通りですごく良かった。わかってるねぇ!って感じ。

 

余談ですが、わたしが観た回の他のお客さん、年齢層がめっちゃ高かった。5、60代くらい。

 

もしやわたしが最年少だったんじゃなかろか...