いまち月のハコニワ

発達障害&卵巣嚢腫と生きるアラサーガールブログ

【WAIS-Ⅲ】群指数別 検査結果の見方&発達障害者の困り感

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こんにちは、いまちです。

 

今回は、WAIS‐Ⅲの結果(数値)から見る発達障害者の困り感について書こうと思います。

 

最初はこの記事を書こうと思った理由などについて述べたいので、本題だけ知りたいかたは目次からお好きな項へ飛んでくださいね。

 

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WAIS-Ⅲの結果をちゃんと活かせてる人いるの?

 

WAIS‐Ⅲの結果を公開!数値から読み取れる日常の困難と対処法」という記事でも取り上げましたが、わたし自身も発達障害をはっきりさせるため、2017年秋にWAIS‐Ⅲを受けました。

 

その際、結果について、数値の書かれた紙や所見を少しいただけたのですが、正直これだけじゃ何もわからないだろ…という感じの資料しか手元に残らない。

 

群指数や下位検査項目ごとの凸凹ははっきり見えていて、「ああ、発達障害っぽい凸凹具合だなあ」ということを実感はできたのですが…

 

 じゃあ、どの数値が低いことで、どんな困り感が生まれているのか、みたいな細かい説明何もなかったやん…!

 

ということに気が付いてしまったんですよね。

 

これは病院とか担当した心理士さんにもよるとは思いますが、わたしの場合あまりにも期待していた情報がもらえなかったんですよね。

 

それで思った。

これじゃ何のためにWAIS受けたかわからんやーんと。

 

というかそもそも、WAISの結果を日常生活で活かせてる人っているの???って思った。

 

 

それで、みなさんのWAIS事情を知りたくて、無謀にもTwitterアンケートを実施。

その結果がこちら。

 

 

ご協力くださった方、ありがとうございます!

 

 実はこのアンケートの主旨はみなさんの困り感を知りたい!であり、どの群指数が一番低いかというのはおまけの調査だったのですが、投票結果も興味深い結果になりました。

 

4つの群指数のうち、処理速度がもっとも低いという方が一番多く、たくさんの方が処理速度凹で悩んでいらっしゃるのかも、と思いました。

 

ちなみにわたしも処理速度がもっとも低い値なので、多数派ですね。仲間がたくさんいて心強いです。

 

で、一番少数派なのが言語理解でした。あくまでも今回のアンケートでの話にはなってしまいますが、こんなに群指数ごとに数値が偏るとは思いませんでしたのでちょっとびっくりですね。

 

ちなみに、発達障害の漫画家がさまざまな困り感と格闘する生きざまを描いたコミック『ウチにはクズがちょうどいい ADHD女子の恋愛変歴』もおすすめです。

 

群指数別 発達障害者の困り感

 

さて本題。

 

こちらのアンケートや、この後に別でつぶやいたツイートに想像以上の方から反応をいただき、みなさんの困り感についてちょっとだけ知ることができました。

 

発達障害者の困り感というテーマですが、今回はWAIS-Ⅲの低い群指数ごとに困り感を集計したので、どの群指数が低いとどんな困り感が出てき得るのか、という角度からまとめてみたいと思います。

 

言語理解 って何?低いとどうなるの?

 

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言語理解は、言語性IQに分類される群指数です。

 

ざっくり説明すると、「言葉をインプット&アウトプットする力」のこと。

 

言語理解が低いと、以下のような困難を抱える可能性が高まります。

 

①状況を言葉に起こせない

状況や感情などのような非言語情報を、言葉として上手く表出することが苦手になる。

 

②成績が低くなりがち

勉強には、どんな教科でも言葉を多用するものである。単語を覚える、文章を読解する、説明するなど、言葉のインプットとアウトプット力が成績に直結するため、あまり芳しくない成績になってしまいやすい。

 

勉強が苦手で、どちらかといえば実技教科の方が得意な人が多いかも!

 

言語理解が低い人の困り感

 

実際に言語理解凹のみなさんから寄せられた、困り感の実例をあげます。

 

●自分の感情を他人に伝えるのが苦手。泣いているときに、何故泣いているのかわからなくて言うことができない。周囲に泣いている理由を勝手に決めつけられる。楽しいとき、不安なときにも同様のことがある。

(⇒「一般的にこういうときは悲しいときだから、自分の感情も悲しいという言葉で表せるだろう」のような推測から説明できることもある)

 

●言葉は、目で見てゆっくりなら認識しやすい。耳からの情報を聞いて記録を取ったりするのは苦手。

 

●会話中、答えや結論があるものは比較的説明できるが、とっさに言葉に出すのは苦手。

 

●とっさに論理的な話をしなければいけないシチュエーションが苦手。

 

●話し合いなどで自分の考えや思いを言語化できない⇒相手にたくさん言われて、言い負かされるor真剣に聞いていないなどと言われる⇒悲しくなっても、それも上手く言葉として表出できない⇒話し合いが終わってから、それらがだんだん言葉にできてくる

 

●会話中、言いたいことが頭の中ではわかっているのに、どの言葉で発すれば良いかわからない。

(⇒時間をかければできる)

 

●状況は理解できるのに、当てはまる言葉が思いつかなくて感覚を持て余す。

 

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全体的に、会話の際の言葉の取捨選択に困り感を感じている方が多いなという印象をもちました。

 

状況や感情をしっかり感じ、それを説明できるだけの言葉も自分の中にちゃんともっているのに、スムーズに言葉が出てこないといった感じでしょうか。

 

言語理解凹は、言葉のインプット・アウトプット双方に困難が出る可能性がありますが、日常的にはアウトプットの方に困り感を感じている方が多いのかもしれないなと思いました。

 

言いたいことがまとまらない、ふさわしい言葉が出てこないなんていう意見が多かったな!

 

解決策としては、考えを整理する時間を十分にとることだと思います。時間をかければ言語化しやすくなる、という意見も多数いただきました。

 

状況にもよるとは思いますが、焦らずに会話ができるよう相手に多少待ってもらうなどの配慮をしてもらえると、会話のシチュエーションがぐっと楽になると思います。

 

作動記憶 って何?低いとどうなるの?

 

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作動記憶は、言語性IQに分類される群指数です。

 

ざっくり説明すると、「情報を脳内にメモし、そのメモを使って物事を処理する力」のこと。

 

作動記憶が低いと、以下のような困難を抱える可能性が高まります。

 

①とっさに何か覚えることが難しい

電話や口頭で伝えられたちょっとしたことなど、すぐに忘れてしまう。覚えておく力が弱いため、気を抜くと簡単にわからなくなる。

 

②覚えたことを使って他の物事をこなすことが難しい

脳内にメモした情報を利用して、別のことを処理するのが苦手。

暗算などが良い例。(数字や数式を脳内にメモしてから、それらを使って計算をする)

 

頭の中のメモ帳の大きさが小さい人、と考えるとわかりやすいよ。

ちょっとした情報が入るだけで、簡単に古いメモがはがれてしまうんだ。

 

作動記憶が低い人の困り感

 

実際に作動記憶凹のみなさんから寄せられた、困り感の実例をあげます。

 

●時間割をそろえるのが苦手。

時間割を見る⇒覚える⇒探しながら時間割を忘れてしまう

 

●暗算ができない。計算を考えているうちに、もとの計算式が頭から消えてしまう。

 

●後回しにすると、やること自体を忘れる。

 

●物を置いた場所をすぐに忘れるため、家の中がぐちゃぐちゃになる。

 

●何か頼まれたり、連絡を受けたりしていても、メモしなければすぐ忘れてしまう。電話応対、客との口頭でのやり取り、クレーム対応などは、聞き間違えたり何度も聞き返したりしてしまう。

(⇒メモで要点だけは書くようにしている)

 

●書類の枚数を数えていたとき、ミスを防ぐために2回数えたが、数え終わったら1回目の数を忘れていた。動揺したら2回目の数も忘れてしまい、最初から数え直した。

 

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日常生活や仕事の中のちょっとしたことに不便を感じている人が多かったです。

 

この「ちょっとしたこと」というのがポイントで、「へ?そんなこともできないの?」というような簡単なことが困難になっている、ということ。

 

仕事なんかは、この「ちょっとしたこと」の積み重ねでマルチタスクになる場合が多いため、作動記憶が凹だとマルチタスクが苦手になる、というのはここからきているんだろう、と考えられました。

 

でも逆に、作動記憶凸=マルチタスクが得意というわけでは必ずしもないよ。

マルチタスクの苦手さは、記憶以外にもさまざまな要因が重なって起こる症状だからな!

 

 解決策は、やはり面倒くさがらずにメモを取ることでしょう。

 

特に電話などは、切ってしまってからでは相手に確認のしようがないので、職場で電話を取る際には必ずメモ用紙とペンを手に持ってから受話器を取る、というご意見もありました。

 

たまに、ちょっとしたことでも忘れないように、手にボールペンでメモを書いている人もいますが、あれも良いと思います。ただし、手を洗ってメモが消えてしまわないように気を付ける必要がありますけどね。笑

 

知覚統合って何?低いとどうなるの?

 

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知覚統合は、動作性IQに分類される群指数です。

 

ざっくり説明すると、「あいまい/少ない非言語情報から、全体や要点を把握する力」のこと。

 

知覚統合が低いと、以下のような困難を抱える可能性が高まります。

 

①見たもの(視覚情報)を上手く処理できない

たとえば探し物が見つからない(目に入ってるのに意識に上がらない)など、見たものを情報として上手く処理できない。

 

②状況を見て行動するのが苦手

場の状況を見て、そこに合った行動をするのが苦手。周りを見てどうすべきか判断しろと言われても、適切な行動をとるのが難しい。

 

社会的には、非言語情報をすばやく処理できる能力はすごく重視されるんだ…

知覚統合が低いと、社会適応力も低くなっちゃいやすいんだな。

 

知覚統合が低い人の困り感

 

実際に知覚統合凹のみなさんから寄せられた、困り感の実例をあげます。

 

●段取りが下手。物事の優先順位を組み立てられない。効率よく作業をこなすための計画を瞬時に考えられない。

 

●場の状況に合わせて一手先を考えるのが苦手。バーベキューなどで、何を手伝えばいいのか、自分の動き方がわからない。

 

●ネクタイの結び方、裁縫の縫い方など、口頭はもちろん、図解があってもわからない。

 

●図書館で本を探すのが苦手。

 

●遅刻常習犯。ひどいとドタキャンしてしまう。

 

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知覚統合凹の方は、やはり物事を目で見て捉える力の弱さを実感しているようでした。(ネクタイや裁縫の困難、本を探せない等)

 

わたしいまちも知覚統合凹なのですが、折り紙が本を見ても折れない、読書をしていてちょっと目を離すとどこを読んでいたのか見失うなど、同様の理由で苦手と感じていることが多いです。

 

また、状況に合わせて動けないことや、遅刻癖などは社会適応に大きく関わりますね。

 

なお遅刻癖は、状況を見て段取りを組むのが苦手なことから、時間に余裕をもって動けず起こってしまう症状だと考えられます。

 

解決策としては、やはりまず焦らずに時間をかけて取り組むこと。言語理解凹の人が言葉の取捨選択に時間がかかるのと同様に、視覚情報を処理するのにも十分な時間があれば可能な場合が多いからです。

 

また、状況判断が難しいなら思い切って周囲に何をすべきか聞いてしまう、というのが一番だと思います。

 

でも、あんまり聞いてばっかりだと周りから疎まれそうじゃないか?

たしかにね。
周りに尋ねるときには、「恥ずかしながらわからない」「申し訳ないけれどもう一度教えてほしい」みたいに、つねに低姿勢でいることが大事かも。(私はそうしてる)

社会に適応するって…大変だよな…

 

遅刻癖は、前日に持ち物などは準備をしておく、時間にはかなり余裕をもって行動する、などを心掛けるしかないかもしれません。

 

処理速度って何?低いとどうなるの?

 

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処理速度は、動作性IQに分類される群指数です。

 

ざっくり説明すると、「頭と体のすばやさを速くするための力」のこと。

 

処理速度が低いと、以下のような困難を抱える可能性が高まります。

 

①動作が遅い

普通の人と同じ作業をしていても、倍近い時間がかかってしまう。体そのものを動かすのが遅いため。

 

②思考がゆっくり

 脳内で物事を理解するのがゆっくりで、しばしば会話などについていけなくなる。

 

やたら処理に時間かかる昔のパソコン」って例えられるよ。じっくり時間をかければできることもたくさんあるんだ!

Windows 98的な…

 

処理速度が低い人の困り感

 

実際に処理速度凹のみなさんから寄せられた、困り感の実例をあげます。

 

●動作がトロく、正確でないと言われる。ファストフード店でのバイトは、行動が遅すぎて目も当てられなかった。

 

●考えながら手を動かせない。考えようとするとフリーズする。

 

●会話をしていて、内容にピンとこないことがある。

(⇒あとから「あの時のあれは、こういう意味か…!」とハッとして急に理解できることもある)

 

●会話の速度についていけない。人狼ゲームなどは、状況を理解しようとしている間に議論がどんどん進んでしまい、発言できないことで怪しまれて処刑されてしまうほど。

 

●学生の頃、テストを解くのが遅かった。最終問題までたどり着かないこともあった。

 

●字を書くのが遅い。「レポートを〇分で△字書け」のような課題が時間内に終わらない。

 

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わたしいまちも処理速度がもっとも低い当事者なので、すごく「そうそう!それ!」という感じになるご意見が多々ありました。

 

処理速度凹さんは、自分のポンコツPC感をすごく感じてしまうんじゃないかな…と思います。(考えながら手を動かせない、会話の内容理解のタイムラグ等)

 

あと、人狼は個人的にものすごく苦手ですね…!

 

オンライン人狼というものをやったことがあるのですが、状況理解に時間がかかるのに、ゲーム中はそれらをスピーディーにやらなくてはならない。

チャットを読むのにも人の倍近く時間がかかる。さらに文章を打つのにも時間がかかる。

 

まったくついていかれなくて、速攻退散した思い出…笑

 

 あとはやはり、動作そのものの遅さに悩まされている方もいらっしゃいましたね。

 

わたし自身そうだったのでとてもよくわかりますが、バイト先は本当に慎重に選ばないとかなり苦労すると思います。

 

ファストフード店はもちろん、ラッシュ時にスピーディーにお客を捌かないとならないコンビニやスーパーのレジなんかも向いていないと思います。(コンビニ・スーパーともに経験あり)

 

わたしは結局、幼稚園でのアルバイトしか長続きしなかったんだよね。もちろん別の大変さはあるけど、スピードよりもじっくり子供に関われることが大事だったからかも。

 

 解決策は、スピードが重視されるようなシチュエーションにあまり自分を置かないことだと思います。

 

自分の動作スピードだけは上げようがないので、自分がのろいことで周囲に迷惑がかかる状況には首をつっ込まない方がいいです。

 

あと、テストが解き終わらない問題は、相談すれば時間延長などの配慮をしてくれる場合もあるようなので、上手く活用していけるといいと思います。

 

 まとめ

 

今回のアンケートからこの記事を書くに至るまで、わたし自身WAIS‐Ⅲの結果や群指数についてあまりちゃんと分析したことがなかったので、新しい発見がたくさんありました。

 

群指数ごとにそれぞれの困り感があり、さらにいくつかの群指数が低い場合は、合わさって別の困り感が生まれている場合もあるだろうと思います。

 

症状や困り感は人それぞれなので、これらのデータはあくまで参考にしかならないとは思います。

 

ですが、改めてじっくりWAIS‐Ⅲの結果と向き合うことは、確実に自分のことをもっと深く知る良い機会になったと思いました!

 

アンケートにご協力してくださった皆さん、重ね重ねありがとうございました!!